LibreOfficeへの移行検討用サイトを紹介

サポート体制が見えづらく運用費用の予測がしづらい、内部の運用担当に過重な負担がかかる恐れ、などなど、実際には多くの乗り越えなければならない問題が予想されます。そのようなリスクを負ってもなお将来性を見越してLibreOffice活用へと踏み切る企業、自治体などにはエールを送りたいオープンソース開発者は少なくないでしょう。

まずは、個人からLibreOffice利用を進めていき、自然なながれで組織ごと移行できるのが理想です。そのためには学校教育現場への普及が不可欠ですが、現状は企業側で利用がまだまだ進んでいないため、大学教育の現場に先に導入されるのもあまり期待できません。
結局は、意義を感じた組織が部分的にでもLibreOfficeへの移行を進めて先駆者となり、情報を公開・共有して少しずつでも広げていく地道な努力が必要とされるのではないでしょうか。
LibreOffice導入ための参考資料をまとめてご紹介します。
公式性の高いもの
TDFのホワイトペーパー(日本語訳)
https://wiki.documentfoundation.org/F...ice-ja.pdf
TDFのマイグレーションプロトコル(日本語未訳)
https://www.documentfoundation.org/as...otocol.pdf
※イタリア国防省はこちらに従って移行を進める予定とのことです。
日本における導入事例
https://wiki.documentfoundation.org/J.../CaseStudy
OpenOfficeとLibreOffice
なお、導入事例としてOpenOfficeが多数掲載されていますが、OpenOfficeの開発陣はOpenOfficeからforkしたLibreOfficeへと移っており、さらに複数のコミュニティが合流するなどして現在開発が盛んなのはLibreOfficeです。そのforkの経緯などが紹介さ入れている記事が以下のgihyo.jpのレポートです。
Calcハッカー,吉田浩平氏が語るLibreOfficeの歴史と未来 ~LibreOffice mini Conference 2016 Osaka/Japan 基調講演レポート
http://b.hatena.ne.jp/entry/gihyo.jp/...16/01/2101
by おがさわらなるひこ
LibreOffice運用サポートおよび移行サポートサービス
導入サポート会社1. アイクラフト株式会社
http://www.icraft.jp/
LEVEL3サポート開始の案内
http://www.icraft.jp/modules/pico06/?content_id=79
日本ではじめてのサポート最上位であるLEVEL3サポート開始。
コラボラ・プロダクティビティ社が提供するLibreOfficeの「レベル3サポート」と「3年ロングタームサポート」の販売を 日本で初めて開始。
LibreOffice日本語チームのメンバーとして活動中の 榎 真治氏との協働で、日本語でのサポート窓口としてワンストップで提供。
アイクラフト:プレゼンテーション サポートの紹介
http://www.slideshare.net/icraft-jp/l...-56856712?
導入サポート会社2. 株式会社アシスト
http://www.ashisuto.co.jp/
サービス事例
http://www.ashisuto.co.jp/case/produc...breoffice/
LibreOfficeのサポートのレベルについて
LibreOfficeでは、サポートのレベルを以下のように定義しています。
レベル1サポート: LibreOfficeの操作方法についての問い合わせ対応を行う
レベル2サポート: 不具合に関する情報収集と開発コミュニティへの報告、 コラボラ・プロダクティビティ社へのエスカレーションを行う
レベル3サポート: LibreOfficeのソースコードを解析し、顧客への不具合修正ファイルの迅速な提供、 コミュニティへのフィードバックを行う
運用側プレゼンテーション
導入にあたっての参考になるkoutarou watanabeさんによるプレゼンテーションhttp://www.slideshare.net/kouwatanabe...sentations
OSS JapanのLibreOffice 紹介ページでは、LibreOffice開発会社や開発者のバナーや、このサイトの登録ユーザーのLibreOffice利用ユーザーを紹介しています。
Special Thanks: LibreOfficeコミュニティーメンバーおがさわらなるひこ氏に多くの情報をいただきました。